僕にとって人生は、埋立地に砂を撒いていく事と似ている。

人生とは、なんだ。

僕にとって人生は、埋立地に砂を撒いていく事と似ている。

僕は先日、10代から20代前半にかけて一緒にバンドを組んでいた同い年の友達と8年ぶりに会った。

当時の僕は立派なアル中で飲みに行くといつもそいつが酩酊状態の僕を連れて帰ってくれる感じだった。

何がきっかけか僕は20代の頃にお酒を辞めてしまったのだがそれがその友達は信じられないようで、僕がノンアルのドリンクを注文すると不思議な顔をしていた。

それを見て僕は 人生は何が起こるかわからないものだ。 と思った。

そいつは僕のバンドを抜けた後、音楽は辞めてしまったが、

今の僕があるのは当時、その時、そいつが僕の隣にいたからだと改めて思った。

そいつと一緒にまわったツアーの景色は今でも鮮明に覚えている。

人間の歴史はどこまでも地続きだ。

そして僕は僕のまま、これからも底のわからない埋立地に砂を撒き続ける。

もし先に寿命が尽きたならそれはそれで構わない、とすればそれが僕にとっての人生だからだ。

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